私の事務所に相談があったのは、この件の工事監理業務を引き受けてもらえないかという事でした。
突然の事でしたので、私の方もその他の仕事で手一杯だった事と、自分が調査・診断して修繕計画を立てたのではない工事を監理する事で
起こりうるトラブルを考えると、工事監理業務を引き受けることはできませんでした。
時々 修繕工事なんて誰がやっても同じだろうというような意見を聞く事がありますが、それは間違っています。
同じ劣化状態の箇所を見ても、修繕方法についてはその人の経験・知識・修繕に対しての考え方・管理組合の状況によって違ってきます。
工事監理のみを引き受けた後に、工事中にこの箇所はこういう修繕をすべきだと提案をしても、それはそれでまた多くの問題を
抱える事が予想されます。
実際に工事が始まった後に様々な問題があったようですが、結局管理組合の皆さんが納得するような解決はできなかったようです。
一旦引き受けた仕事であればよほどの事がない限り、最後まで遂行するのがプロというものではないかと思うのですが。
続く